ハーブを育てるおじさん

田舎に住んでいると採れたてのお野菜が

格安で手に入る

東京でお料理を作っている頃は季節毎に

お野菜料理が主役になるのだ

わかりやすく春の山菜 筍

秋の栗 銀杏 松茸やら

天王寺蕪とか万願寺とうがらしなど

かっこいい名前の野菜とか

野菜だけで煮物や焼き物の主役の一品になるのだが

東京では業者さんか市場でしか手に入りにくい

手に入らないし美味しいから価値がでる

東京の料理屋さんに通い慣れた方なら

名前を聞いただけで喜んでくれる野菜が

田舎では普通の値段というか格安で手に入る

なんなら山々や里から詰んでこれる

筍などお金を払って買ってまで食べる物では無いらしい

とても嬉しい事だが

地元の人にとってはただの野菜料理になってしまう。

伊豆では生のワカメも収穫があるので

超新鮮な若竹煮を作ることもできるし

美味しいそうな新鮮な茄子があれば

茄子田楽だけでも立派な一品だし

こういう料理の価値は都会の人にこそ響くな

観光地アルアルだけど地元の人に良いところ教えて下さいと尋ねると『何にも無いよ!』と言う答えが帰って来る見たいな感じだな

 

そこにあるのが当たり前なら

それは空気の様な物だ

 

山や川や毎日変わる雲を見るだけで

感動できるのは都会で暮らしたことがある人の特権だ!

 

毎日 新鮮な野菜が手に入るのだけど田舎では逆に高い野菜

いわゆる飾りに使う花穂紫蘇とか

食用のお花やらちょっと変わったハーブなど

そこら辺には売っていないので

業者さんにお願いして仕入れると法外な値段を請求される事になる!何度も業者さんと揉めまくった!

 

それでもカッコつける料理を作る為にどうしても欲しい時は泣く泣く高い買い物をするしか無いのだが…

 

それなら育ててやるぜ!

と言う事で何度も失敗して

枯らしてきたが

どうやら今年あたりからハーブや大葉や食用花の栽培に成功した感じがする

倉庫の裏でせっせとハーブを育てるおじさんの話しです。