お料理備忘録R7.正月(レッドムーンとアワビのあん肝味噌和え)

小さな小鉢に恐ろしいくらいの手間暇をかけて作った料理だ。

名前をつけると簡単だが

1から作るととんでもなく時間がかかる。

まぁ1から作ろうと思って作ってはいないのだが

展開料理と言う考えかただ!

所謂、色んなお料理を作る過程の中で段階的に食材を展開発展させながら出来るお料理の事だ。

鮑は柔らかく煮て置く

鮑の出汁があるので、鮑出汁でジャガイモなどの野菜を煮る

この後は和風ポテトサラダにしても良いし白和えや胡麻和えも美味しい。

あん肝は掃除をして蒸す。

そのままポン酢でたべても美味しい

蒸したあん肝を濃いめの味付けで煮ても美味しい。

蒸したあん肝を西京漬けと言う味噌漬けにすれば冷凍しなくても日持ちがする。

西京漬のあん肝をペーストにすれば

ソースにもなる。

油の塊の様なあん肝だから卵黄と合わせるとあん肝マヨネーズも作れる!

と言った感じで

ドンドン色んな展開をしていくのが

展開料理だ。

料理人の引き出しと呼ばれる

ドラえもんのポケットの様な物だな。

和洋中と色んなお料理を勉強していると更に無限の可能性があるな!

キムタク先生のグランメゾン東京を

観ると刺激を受けまくるオジサンだ!

話しはそれたが

ジャガイモはポテサラが一番美味しいと思うおじさんだ!

鮑出汁で炊いたジャガイモとアワビを

あん肝マヨネーズで和えて作る。

鮑入りポテサラあん肝マヨネーズ風味!

お正月に高級なポテサラで飲む日本酒は最高だろうと自分なりに満足したお料理だ!

仕入れ備忘録R7.1正月(三島産芽キャベツ)

正月!

市場が休みになるために

あらかじめお魚やお野菜を買い込んでいた。

お野菜は外に置いてあるコンテナに

しこたまストックした。

田舎ならではの有り難さだ!

都会なら盗まれる心配があるからな。

ちょうど良い外気温のおかげで

お野菜はかなり鮮度抜群の状態で

保たれている。

年末年始を無事に終える為に何度も

道の駅に足を運んだ。

おかげで無事にお正月もお料理を作り続ける事ができる。

芽キャベツと言う野菜を若かりし頃は見た事が無かった。

30半ばで料理雑誌で初めて知った。

芽キャベツのコロッケと言う料理を

フレンチのシェフが作っていたのが

鮮明に記憶に残っている。

芽キャベツをバターでじっくり炒め煮にしてパン粉を潜らせ揚げるのだが

自分の眼にはとてもオシャレに見えた。

都会のシェフは全てが違うと

芽キャベツ一個で痛感した記憶がある。

そもそも芽キャベツとは

キャベツの赤ちゃんだと思っていた。

初めて生の芽キャベツが育っているところを見た時は思わず叫んでしまったほどだ!

小さなキャベツが一つの枝にまるでブドウの様に実がびっしりついてるのだ!

衝撃的だった。

ザクロを初めて体験した時はもっと衝撃的だった。

ザクロと言う存在を知らなかった修行時代の頃

リンゴだと思ってザクロを包丁で真っ二つに割ったのだが

あの小さなプチプチの実が

ザクロを知らない自分にとっては

変な虫が大量に湧いているとしか思えずにゴミ箱に投げ捨て袋を縛って速攻で外に放り投げた。

あとでザクロを探し回っていた先輩にバレてボコボコに殴られた記憶がある。

ザクロを見ると50歳過ぎたオジサンになっても、いまだに鳥肌が立ちまくる!

話しはそれたが

芽キャベツには何となくだがバターの風味がよく合うように思えて仕方がない。

バター風味の昆布だしで芽キャベツのお浸しを作り

生ハムとパルメザンチーズで和えて

お酒のおつまみにしてあげた。

そのままでも美味しいので

温めてスープにしても良いのだが

更に卵焼きやオムレツに入れても

とっても美味しい!

何にせよあと少し頑張れば市場の

お正月休みが終わる

それから僕のお正月休みがはじまる

お料理備忘録R7.1.2(フカヒレとフォアグラとポルチーニの茶碗蒸し)

自分は寝相が極端に悪い

あまりにも悪すぎて最近は

奥さんが一緒に寝てくれない。

暑がりな自分は布団を必ず吹き飛ばす。

寝ている最中は良く寝言で喋るし

グルグル回転する。

一人で寝ていると

奥さんが如何にあったかかったのか

身に染みる。

実家に帰っている奥さんの電気毛布を借りてねてみたのだが

新年早々電気毛布のコードが

首に絡みつき

グルグル回転しながら寝ている自分の首をグイグイ締め付けられた!

苦しく目が覚めた元日の朝だった。

流石!今年は八方塞がりな自分だ。

まさか自宅で自分で首を締める事になるとは思わなかった。

これで死んだら笑い話だなと思ったが

奥さんには笑えないと猛烈に心配された。

そんな正月の朝だが

茶碗蒸しを作った。

お正月休みなので市場も休みなので

新鮮な材料は手に入らない。

新鮮じゃなくても材料は手に入らない。

なので今までやってきた知識と技術をフル稼働させて塩漬けしたり昆布締めにしたり真空パックしたりなどなど味付けの濃い料理を仕込んだりとお正月前の二か月間くらいかけて

自分は必死に準備をする。

冷凍物も駆使してなるべくご馳走を用意するのだ。

フカヒレとフォアグラだけでも

ご馳走なのだがポルチーニ茸の出汁もご馳走だ!和名ならば西洋松茸と呼べる。

トロけるチーズも少し混ぜて

茶碗蒸しを作った。

お料理のお仕事をしている人間が作る

お正月の茶碗蒸しだ。

伊豆暮らしおじさんの謹賀新年R7

年が明けた!

新年だ!

何とか年が越せた。

除夜の鐘など聞いていない。

紅白歌合戦も観ていない。

かろうじて蕎麦を自分で茹でて一人で食べた。

毎年恒例の事だ!

あと数日頑張れば

自分のお正月がやってくる。

昨年は奥さんが八方塞がりの年だった。

そして

今年は自分が八方塞がりの年だ。

わかっていればなんて事はない!

節目の節分にはまた厄祓いに行く予定だ!

新年早々、初詣すら行けない。

お仕事でお節料理を沢山作っているが

元旦から奥さんが買いだめしてくれた

菓子パンを貪り食べてる。

毎年実家で年を越す奥さんに毎年ポチ袋にお年玉を入れてあげているのだが

今年は初めて奥さんにお年玉を貰った。

凄く嬉しい!嬉しくて神棚に飾った!

八方塞がりの年の自分だが

きっと今年も良い年になるだろう!