
沼津港で上がる『水たこ』と呼ばれるタコ
明らかに北海道の水タコとは違う
小さなタコだ!
トロール船で獲れるらしいのだが
とても柔らかく普通に煮たら皮がボロボロになって美味しそうには見えない。
試行錯誤の後に下処理が重要だと気がついた。
普通は塩で揉んだり等するのだが
それでは皮がボロボロになる。
煮て味を入れる際にもに過ぎると
やはりボロボロになる。
一般家庭で食べるなら良いのだろう!
普通に塩茹でしてワサビで食べると
抜群に美味しいタコだ!
それを柔らか煮の様に仕上げようと
考えてしまうのが
お料理のお仕事をしている人間になるのだが。
やり方は企業秘密にしておく。
実際は大した事をしていないのだが
そこに辿り着いた自分を褒めたいだけなのだ!
タコの料理の仕方は本当に難しい。
色んな技法がある。
柔らかになどは叩いて叩きまくる
やり方もある。
小豆と一緒に炊いて赤く染めたりもする。
甘辛く煮たり塩味にしたりもする。
お料理のお仕事をしている人間には
とてもやり甲斐のある食材だ。
昔はタコなど欧米人は絶対に食べない食材の代表だった!
とにかく安い食材だった。
お寿司やさんでお金が無い人は
イカとタコを食えとまで言われていたが
いまでは本場のタコ焼きを食べる為に海外から訪れるガイジンがいるくらい食べ物としてのタコの価値が爆上がりしたのだな!
そう言えば今から30年程昔のパリの市場ではマグロの腹や頭が捨ててあった!
捨ててあるならもらって良いかと
尋ねたら好きにしろと言われて
大喜びで持ち帰っていた思い出がある。
今では考えられないが海外では
大トロもカマトロもゴミ同然だったのだ!
時代はドンドン変わる。
そのスピードもドンドン速くなる。
もはや5年先の事など分からない。
50歳過ぎの昭和のオジサンは
バブル弾けた時の世代だが
今思い返せば楽しい思い出が沢山あるな!