お料理備忘録R6.9.28(カジキマグロのお刺身 白醤油の漬け仕立て)

カジキマグロ!

沼津の市場でセリに出た!お世話になっている仲買いさんが買い手が揃えば競り落としたい!と言う事なのでご協力させて頂いた。

もちろんお刺身でも食べられるお魚だが、バター焼きや照り焼き唐揚げやフライなど大衆的なお料理になりやすいお魚だ!

 

お高級フレンチなどではオシャレ料理になるのを見かけるが一般の人がお料理をするのを見ると何故か普通の庶民的な料理になる不思議な食材だ。

 

カジキマグロと呼ばれてはいるがマグロでは無い!

そもそもカジキマグロと言うマグロはいない!

 

その昔カジキを扱う魚屋がマグロ業者だったから、マグロと並んで取り引きされていた!と言うお話しを良く聞く。

 

本日のカジキは正確にはメカジキになる!

ややこしいがカジキにも種類がある白っぽい身のカジキがメカジキ!それ以外のカジキは全てマカジキと呼ばれるらしい!良く知らんけど!マカジキにも色んな種類がある

マカジキはイメージ的に透き通ったピンク色でなんだか昔の回転寿司屋さんで流れていた様な感じの身質だ!

メカジキは冷凍するがマカジキは基本冷凍しないで流通させる。らしい!

 

市場では昔からメカジキの略称を

メカと呼ばれて来たが

最近の市場の若い子からはメカ丸と呼ばれていた!

時代だな!呪術廻戦の影響なのだろう!

 

今の回転寿司屋さんは本当に大昔から考えると信じられない程に美味しいと思える。

昔の回転寿司屋さんの方が魚や貝などの種類はとても多種類だったが、今は魚種を絞ってはいる物のそのどれもが価格を考えると美味しいレベルにあると自分は思う。

 

企業努力の結晶だ!

 

30年ほど昔の頃、握りの技術やスピードをあげるには回転寿司屋さんで働くのが1番の修行だった!

今の様に機械で握るお寿司が存在しなかったから全て手で握っていた。

 

いや機械はあったな!

軍艦巻きのお寿司は機械がこなしていた。

それ以外のお寿司は人の手で握られるのが当然だと思われていた様に思う。

 

話しはそれたがメカジキの身質は白っぽいのだが脂の乗りはマカジキよりも上品で繊細だと思う!

マカジキはどちらかと言うとあっさりしたマグロの様な感じだ!

 

マグロの赤身には醤油漬け!と呼ばれるお寿司屋さんの仕事がある。マグロを湯通しして醤油に漬け込み旨味を加えて食感も濃厚にするのだが、メカジキにも必ず合うと思い

良く新鮮なメカジキのヅケを作っていたのだが醤油色に染まるのが気に入らなかった。

 

干物を作る仕事をしている時に、ふと思い着いた!

 

味の濃い目の昆布出汁に漬け込めば綺麗な色のまま美味しくなるのでは無いかと。

まだ試行錯誤の段階だがかなり美味しく美しいメカジキのヅケが出来たと思う!

50歳過ぎてからも新しい何かを発見するのは少し嬉しい気持ちになる。